太平洋戦争開戦から75年が経過した8日、米国ハワイの真珠湾攻撃で戦死した旧日本海軍特殊潜航艇の乗組員9人をしのぶ慰霊祭が、愛媛県伊方町三机の須賀公園であった。三机青年団や遺族、元海上自衛隊員ら約50人が慰霊碑に花を供え、平和を願った。
 公園が面した三机湾は、1940年ごろから終戦まで、特殊潜航艇の秘密訓練が行われた。真珠湾攻撃では、21~28歳の乗組員9人が命を落とし、戦死後に「九軍神」と呼ばれた。訓練中は三机の旅館に滞在し、住民と交流があった縁で66年に慰霊碑が建立され、青年団が毎年12月8日に慰霊祭を開いている。