愛媛県立学校の教職員を対象にした防災士養成講座が9日、松山市で始まった。10日の資格試験に向け、約130人が防災対策に関する講義を受け図上訓練の演習などに取り組む。
 県教育委員会が防災教育や学校の危機管理に生かそうと2015年度に開始。県立学校は多数の校舎や体育館が避難所に指定されており、被災者支援や学校の早期再開などに教職員の役割が大きいという。
 ボランティアについての講義で、砥部町社会福祉協議会の職員は東日本大震災などでの活動を説明。発災後、時間の経過とともに変化する被災者の生活状況に沿った支援が必要だとして「ボランティアは被災者の自立促進に果たす役目が大きい」と強調した。