熊本、大分両県で続く地震の影響を受け、愛媛県内と九州を結ぶフェリー便でゴールデンウイーク(GW)を中心に予約キャンセルが相次いでいる。予約率が例年の半分以下の航路もあり、各社は「地震が収まらなければどうしようもない」と困惑している。
八幡浜市と大分県別府市、臼杵市を結ぶフェリーを運航する宇和島運輸(八幡浜市)によると、GWのピークは例年5月3、5日ごろ。一部の便は予約で埋まっていたが、4月16日未明の本震直後からキャンセルが続出した。九州地方の交通規制や余震への警戒などが主な理由といい、担当者は「この時期に満席便がないのは聞いたことがない」と戸惑う。