SNS、社会への影響は? 松山で国際会議開幕
会員制交流サイト(SNS)などソーシャルネットワークの技術が社会や人間関係に及ぼす影響を考える国際会議が1日、愛媛県松山市のホテルで始まった。3日までの日程で台湾やタイ、米国など14カ国の大学・研究機関から集まった約80人が、研究報告や講演で最新知識を共有している。
日本側の幹事を務める松山短期大の上杉志朗学長(経営情報論)によると、会議は台湾の研究者らで構成する学会が中心となって主催し、2回目。
1日の小会議で、愛媛大法文学部の折戸洋子准教授(情報管理論)は、フェイスブックやツイッターなどSNSによって若者の心に起きうる問題を報告。「利用者が無意識のうちに監視し合う中、本来の自分より他人の望むネット上の自己像の方が大事になってしまう状態は、精神病理学的にみると解離性障害の症状に似ている」と指摘した。