9月正社員求人倍率最高、基調判断上方修正 県内
愛媛労働局は27日、9月の県内有効求人倍率(季節調整値)が前月比0.02ポイント増の1.26倍で、9カ月連続上昇したと発表した。有効求人倍率の上昇が続いていることや、正社員有効求人倍率が過去最高を記録したことを受け、雇用失業情勢の基調判断を7カ月ぶりに「改善が進んでいる」と上方修正した。
有効求人数(原数値)は前年同月比5.9%増の2万8564人で、新規求人は7.8%増の1万925人。主な産業別では、松山でタクシー乗務員の大口求人が増加するなど運輸・郵便が19.3%増、建設が17.4%増。一方、松山、宇和島での飲食チェーン店の求人が減り宿泊・飲食サービスが10.4%減、サービスが3.3%減だった。
有効求職者は7・5%減の2万3084人、新規求職者は10.0%減の5664人だった。
正社員有効求人倍率は0.11ポイント増の0.79倍。過去最高だった2014年12月と15年8月の0.76倍を更新、パルプ・紙加工や福祉で増えた。
労働局は「介護や建設分野で人手不足が続いており、解消に向けて重点的に取り組みたい」としている。