70年前の人や街伝える 松山で平和展
戦争の姿を今に伝える「平和展」が24日、愛媛県松山市湊町7丁目の市総合コミュニティセンターで始まった。松山空襲直後の市内を撮影した写真や焼夷(しょうい)弾の一部などの資料が並び、70年前を生きた人や街の風景を物語っている。28日まで。
資料収集に取り組む松山市平和資料館をつくる市民の会(畑野稔会長、200人)が開催。現在約500点が集まり、遺品整理で発見された品を家族が届けてくれるなど資料は今も増え続けているという。
1945年7月26日、B29爆撃機約130機が松山市中心部に焼夷弾を投下するなど251人の死者を数えた松山空襲に関する展示も多い。会場入り口に空襲直後の市内を撮影した写真が配置され、県庁など一部の建物を残して燃え尽きた市街地の姿を写し出す。
展示は午前9時~午後7時。市民による戦争体験の語りなどもある。入場無料。