7日は二十四節気の立秋。暦の上では秋が始まる。
 今月に入り不安定な天候が続く愛媛県内では6日も各地で雨が降り、松山地方気象台によると全観測地点で最高気温が30度を下回った。秋の味覚、クリの県内有数の生産地である伊予市中山町中山では、緑鮮やかなイガに包まれ熟すのを待つ実に、雨粒がしたたり落ちていた。
 銀寄や筑波など8品種を栽培している農業三ツ井守恵さん(63)は「生育は順調。おいしいクリを味わってもらえそう」と話す。20日ごろには極早生(わせ)の日向の収穫を始める予定。ただ、連日の雨が気になるようで「あまり続くと、日照不足がちょっと心配」と空を見上げていた。