7年ぶり1キロ5000円台 県産シイタケ
全国生産量3位(2013年)を誇る県産干しシイタケの入札会が19日、松山市中野町の県森林組合連合会椎茸・購買センターであり、1キロ当たりの平均単価は5013円だった。5000円台を回復したのは08年9月(5133円)以来。干しシイタケは東京電力福島第1原発事故の風評被害を受け価格が低迷しており、採算の目安とされる4000円に達したのも12年5月以来(4220円)となった。
県森連の芝芳亀参事は「農家が生産意欲を持つことができる意義ある数字。年間平均単価の4000円台回復につなげていきたい」と意気込んだ。
一方、今回の高価格の背景に「生産量の減少がある」とも説明する。近年の価格低迷で農家が生産を控えているほか、今年は3月下旬の急激な気温上昇に加え、4月に降雨が続いたことに伴う収穫減が目立つという。