愛媛県松山市の住宅で1月上旬、白骨化した独り暮らしの60代の男性の遺体が見つかっていたことが13日、愛媛新聞の取材で分かった。松山西署などによると、死後数カ月が経過していたが、目立った外傷はなく、家が施錠されていたため事件性はないと判断、遺体発見の状況などから病気による孤独死だった。近所付き合いも少なく、住民らは「あまりに悲しい。人ごとではない」と住宅街で人知れず亡くなった男性の冥福を祈った。
 関係者によると、男性方を訪れた親族が異変を察知し、警察の立ち会いで施錠された室内に入り、遺体を発見したという。
 周辺住民らによると、男性は独身で10年ほど前に引っ越してきた。数年前まで運輸関係の仕事をしていた。近所付き合いは、あいさつ程度だったが、おとなしくて感じのいい人で、ネコを約20匹飼ってかわいがるなど優しそうだった。