地域農業活性化に向けた「農に風をおこす交流研修会」が10日、愛媛県今治市別宮町1丁目の市民会館であり、同市や上島町の農業関係者ら約140人が6次産業化の先進事例などを学んだ。
 今治地区農業改良普及事業推進協議会などが主催。東温市で米や野菜を生産している藤井由紀枝さん(66)がどぶろく生産の取り組みを発表した。
 藤井さんは「東温市がどぶろく特区の認定を受けたことをきっかけに、自宅の離れや納屋を農家レストランと醸造所に改造し、2008年から自家栽培米を使ってどぶろくの生産を始めた。レストランで提供したり、イベントで販売したりしている」と述べた。
 消費者に好かれる味を追求しようと、試行錯誤を重ねながら製品の幅を徐々に広げ、ワイン感覚の新銘柄やどぶろくプリンなども開発したと報告。「農家がステップアップするためには6次産業化が必要不可欠。思いついたら一日でも早く行動に移してほしい」と呼び掛けた。