伊予鉄南予バス(愛媛県八幡浜市)が伊予市を中心に運行する三つの路線バスについて、6月末での廃止を検討していることが2日、同社や市への取材で分かった。市は7月から3路線と重複部分がある旧伊予市地域の5路線でコミュニティーバスの運行を始めるとしている。
 廃止が検討されている対象路線は、長浜―郡中線と郡中―唐川線、中山―内子線。同社は「検討しているのは事実」としている。
 市経済雇用戦略課によると、3月13日に同社から廃止に関する届け出があった。路線維持のため年間計1300万円の補助金を出していた市は同19日に受け入れを伝えた。郡中―唐川線と中山―内子線の一部は1日平均利用者数が1人を下回っており、同課は「コミュニティーバスと路線がかぶる部分が多い。利用者も少なく、採算性なども考慮した」と説明した。