愛媛県の砥部町麻生の理正院にある楼門(町指定文化財)の修復工事がこのほど完了し7日、落慶法要があった。寺院によると約500年ぶりの修繕で、約30人の檀家(だんか)らが完成を祝い、門に取り付ける大わらじ作りに汗を流した。
 佐野章雲住職(66)によると、仁王像を安置する現在の楼門は1624年に再建。長い年月で台座部分の老朽化が進んでいたため、今年1月から1カ月半かけて台座と礎石を修復していた。
 落慶法要では、佐野住職が読経し、関係者や地域住民らが順に焼香。法要後、参加者は縦2.5メートル、横1.2メートルもある大わらじの製作に取りかかった。参拝者の健康と健脚を祈願する2足を5年ぶりに新調するため、協力しながら長さ12メートルの大縄4本を編み上げていった。