4年の修理終え見学会 大洲・重文「如法寺仏殿」
愛媛県大洲市柚木の重要文化財「如法寺仏殿」がこのほど、4年にわたる保存修理工事を終え、一般向けの見学会が24日開かれた。損傷が激しく、屋根や小屋組みまで解体する大規模工事となったが、部材は可能な限り残し、江戸時代の工法も再現してよみがえった。
如法寺は1669(寛文9)年、大洲藩主加藤泰興が盤珪永琢(ばんけいようたく)和尚を招き創建した臨済宗寺院で、加藤家の菩提寺。仏殿は創建の翌年に建立された。仏殿と禅堂を兼ねた貴重な建物で、1992年に重文指定された。
屋根の傷みが激しく、屋根瓦は崩落寸前で野地や軒回りも腐っていたため、2010年11月、国の補助を活用した修理工事が始まった。総事業費は4億5500万円。