20日は二十四節気の「大寒」。一年で最も寒さが厳しいころとされるが、19日の愛媛県内は冬将軍も一休み。松山地方気象台によると、暖かく湿った空気が上空に流れ込んだ影響で、同日午前の最低気温はほとんどの観測地点で平年を上回り、瀬戸7.2度、松山5.2度など3月中旬並の地域もあった。20日の気温は平年並みの見込みで、肌寒くなりそう。
 この時期、冷え込むほどに甘みが増しておいしくなる白ネギの収穫が、県内出荷量(JA全農えひめ扱い)の約6割を占めるJA松山市の管内でピークを迎えている。
 川上支部長の高木安雄さん(69)=東温市南方=は19日も朝から畑に入り、冷たい風が吹く中、すらりと伸びたネギを一本一本、土から丁寧に抜き取っていった。「今季は特に甘みがある。風邪の予防にもいいので、冬をネギと一緒に乗り切ってもらいたい」と話した。