20年ぶり復活「力石競技」白熱
愛媛県東温市牛渕の恒例「菖蒲祭」が5日、浮嶋神社であった。重い石を持ち上げ、どれだけ移動させられるかを争う「力石競技」が20年ぶりに行われ、男性や子どもたちが必死の表情で力比べを繰り広げた。
牛渕地区の伝統行事を守ろうと活動する住民グループ「昭和倶楽部」(約60人)が設立30周年を迎えたのを記念し、復活させた。大西恒光代表幹事(69)によると、高齢化などで力石への挑戦者が減り、実施が見送られていた。
土俵に見立てた1周約19メートルの円を何周できるかで競った。小学3~6年生19人が挑んだ子どもの部は重さ約25キロの石を使用。スタート当初は軽快な足取りだった児童たちも、重さに耐えられず、徐々に不安定な足の運びになり、最後は苦しそうな表情を浮かべていた。