2カ月で前年度超え 県ふるさと納税
かんきつ王国の面目躍如―。応援したい全国の自治体に寄付すると税金が軽減される「ふるさと納税」の愛媛県への寄付申し出が4月から2カ月足らずで303件と、2014年度1年間の実績302件を上回ったことが25日、分かった。寄付者への特典として特産の高級かんきつ「紅まどんな」が過半数の人気を集め、躍進の立役者となっている。
県総務管理課によると、寄付申し出額は23日時点で338万5000円。100万円以上の大口寄付があった14年度1年間の約775万3000円には及ばないが、4月の件数は165件と前年同期の5件から大幅増。特典を14年度の8品目から13品目とし紅まどんな165件、温州ミカン51件、甘平30件と、新顔が人気の上位を独占しているのが特徴だ。
県は、15年度からの減税対象の寄付金の上限引き上げのほか、全国の自治体の特典を比較して申し込めるホームページに情報を掲載していることも追い風と分析している。