愛媛県宇和島市吉田町の横堀河原で24日、2004年を最後に休止していた旧吉田町消防団の出初め式恒例行事、「缶送り」があった。高さ約8・5メートルに張ったワイヤにぶら下げた的の缶をめがけ、市内の消防団員らがずぶぬれになりながら放水。伝統ある「水合戦」の復活に地域住民らは大いに盛り上がった。
 缶送りは、40メートルの間隔で向かい合った川上、川下の2チームが鉄製の缶(縦横約30センチ、奥行き約20センチ)をめがけて一斉に放水し、3分の制限時間内に少しでも相手チームの方に缶を近づけた方が勝ち。合併を契機に休止していたが、今年の宇和島伊達400年祭の記念行事として、市全域に缶送りを知ってもらおうと、400年祭実行委員会が主催した。