愛媛県大洲市白滝の白滝公園で23日、滝に身を投げた戦国時代の姫を供養する「るり姫まつり」(白滝商工観光連盟主催)があった。鮮やかな衣装の稚児と花みこしが滝の上へと山道を進み、滝つぼへ一斉に「るり姫さまあ」と叫ぶと、風でモミジがはらはらと舞った。
1570年、長宗我部氏の侵攻で大洲市の米津城(滝ノ城)が落ち、城主の妻瑠璃が世継ぎを抱え、滝つぼへ投身したとされる。
この日は地元児童23人が稚児行列と花みこしの練りに参加。近くの西滝寺での法要の後、雌滝の上にある「るり姫親子観音像」まで紅葉の中を進んだ。花みこしは約60メートル下の滝つぼに投じられた。