魚や野菜を移動販売 西予・地域おこし協力隊
海から山まで広い愛媛県西予市内で地産地消を進めてみませんか―。同市で活動する「地域おこし協力隊」の男性2人が、三瓶町周木と城川町高川の2地区間で移動販売を始めた。海岸部の周木からは魚を、山あいの高川からは野菜や米などをそれぞれ交換するような形で直売し、住民からは「自分とこにはないものがある」と好評を得ている。
企画したのは、藤田恭裕さん(29)=城川町土居=と遠藤光信さん(24)=三瓶町周木。「西予市は(合併前の)旧5町のつながりが少ない。市内でお金を回したい」(遠藤さん)と、市の地域づくり交付金約200万円を活用し2人が活動拠点とする地区間で、それぞれの特産品の売買を7月から始めた。
地元の農家や漁師約20人の協力を得て、野菜や魚などを仕入れて販売。片道約55キロを車で約1時間20分かけて商品を運び、それぞれ2週間に1度、木曜に行っている。会場はアーケード下の路地や集会所などだ。