「2015 しまなみ海道薪能」(愛媛新聞社主催、今治市共催)が25日夜、今治市大三島町宮浦の大山祇神社であり、約550人が樹齢2600年と伝わるクスノキの前で繰り広げられる幽玄の世界を堪能した。
狂言「磁石」、能「葵上(あおいのうえ)」など3演目を披露。メーンの葵上は、光源氏の正妻葵上に取りついた光源氏の愛人、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の怨霊をめぐる物語。嫉妬心のため鬼女と化した御息所と、それを鎮めようとする修験者、横川の小聖(こひじり)が戦うクライマックスでは、両者が激しい舞を見せ、観客を魅了した。