愛媛県久万高原町入野の道の駅「天空の郷(さと)さんさん」のレストランに、毎週火曜日限定で地元の上浮穴高校(同町上野尻)の生徒が考案したスペシャルメニューが登場し、話題になっている。授業の一環で栽培した加工用トマトの「トマトハヤシライス」。2月末までの期間限定で、生徒たちは「地域活性化につながれば」とアピールしている。
 研究に携わったのは森林環境科3年の7人。一般的なトマトは収穫時期が限られているため、冷凍できて加工に使いやすい品種にも挑戦しようと、2013年4月に取りかかった。
 13年度に数種類の栽培を試し、収穫量が安定していたイタリア原産の「ローマVF」に着目。きれいな球状で、加工のための皮むきをしやすいのが特長。糖度は低いものの、リコピンなどの栄養価は高いという。14年度には虫よけや霜対策などに苦労しながらも、年間約100キロの収穫に成功した。