高校生、6次産業化学ぶ 西条農高
食分野のビジネス創出をリードする「食の6次産業化プロデューサー(愛称・食Pro.)」の認定へ、西条農業高校(愛媛県西条市福武)の食農科学科2年生38人が県内高校で初めて取り組んでいる。従来の授業で習う生産や加工に加え、企業関係者からマーケティングなども学び、就職や農業経営などに生かす考えだ。
食Pro.は食の付加価値や生産性を向上させ地域課題などを解決しようと、内閣府が2012年度から認定。15年度に一般社団法人食農共創プロデューサーズ(東京)が引き継いだ。6次産業化の基礎から、他の農林漁業者を指導できるまで6段階のレベルがあり、これまでに全国で504人が認定されている。
7日は伊予銀ソリューション営業部の鎌田拓二さんを講師に招き、会社経営の基礎や簿記の仕組みなどを学習。「経営資源はヒト・モノ・カネと言われたが、今は情報や知的財産も大事」などの説明を真剣な表情で聞いた。何のために会社があるのかという問いに対し、「客の希望に応えるためでは」などと生徒同士で意見を交わしていた。