農林水産省は19日、環太平洋連携協定(TPP)交渉の大筋合意を受け、かんきつなど園芸品目について四国地区を対象とした説明会を高松市で開催した。愛媛などの自治体やJA関係者からは優良品種への改植支援といった対策の拡充を求める声が上がった。
 愛媛からの約10人を含む約80人が出席した。オレンジの合意内容について農水省の担当者が現行16~32%の生果の関税が段階を経て6~8年目に撤廃されることなどを説明。一方、競合する温州ミカンについて「オレンジと約2倍の価格差がある。食味や食べやすさも異なり、差別化が図られている」と強調し、影響は限定的との見方を示した。