養殖マダイ2700匹死ぬ 八幡浜で赤潮被害
愛媛県は25日、有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」による赤潮で、八幡浜地区の養殖マダイ約2700匹がへい死したと発表した。被害額は約200万円。現在、赤潮は宇和海の広い範囲で確認されていることから、県は漁場監視の強化に努める方針。
八幡浜地区では、9日に有害プランクトンの発生を確認。22日以降、危険濃度とされる海水1ミリリットル中1000個を上回ったことから、県は養殖業者に餌止めや出荷作業の自粛を呼び掛けていた。濃度が最大だったのは川之石湾の3万2000個(24日)、次いで八幡浜川上の1万2500個(23日)。
一方、同じ有害プランクトンは24日に吉田湾で最高10万個、宇和島湾でも最高1万8000個を検出。漁業被害の報告はないものの、一部の地元漁業者は赤潮の発生していない海域にいけすを移動させているという。