愛媛県宇和島市と愛南町の境界付近で計画されている風力発電事業で、ガイアパワー(徳島県)などが建設を予定する風車10基について、近隣の同市津島町御槙地区の住民らでつくる「みまきの将来を考える会」(黒田太士代表)が2日、計画中止を求める署名223人分と意見書を石橋寛久市長宛てに提出した。
 意見書では、低周波音による健康被害や大規模開発に伴う自然破壊の懸念を指摘。地域おこしの取り組みで活性化が進み、市内外から人が訪れるようになった集落の魅力を奪いかねないなどとしている。
 2日は、黒田代表ら2人が宇和島市役所を訪れ、藤田良市民環境部長に手渡した。黒田代表は「実質的に地区住民の7割以上の署名が集まった。地元にデメリットばかりの施設は必要ない」と説明した。