愛媛県大洲市は12日、ネコの数やネコ目当ての観光客が増加している青島の全住民16人に行ったアンケート結果を公表した。約8割の13人がネコが「多すぎる」とし、避妊・去勢手術が必要と回答した。観光客を「歓迎する」は1人にとどまり、「迷惑」と「わからない」が各7人だった。
 アンケートは、住民でつくる「青島猫を見守る会」と市が7月29日~8月6日に実施。100匹を超えるとされる猫の数や、避妊・去勢手術の必要性、観光客に対する考え方など自由記述を含む9点を聞いた。
 適当なネコの数は、「30匹まで」と「50匹」がそれぞれ5人。「10匹まで」が2人、「40匹」「100匹」が1人ずついた。避妊・去勢手術が必要とした13人に対象とする範囲を聞くと、「全匹」5人、「飼いネコ以外」3人、「どちらでもよい」5人だった。
 「困っていること」の自由記述では「ネコ目当てに観光客やメディアが集まる」「観光客のマナーが悪い」「昔のような静かな島で暮らしたい」などの意見があった一方、「観光客にほどよく来ていただくことは賛成」「一応歓迎するが、勝手に写真を撮る方はやめてもらいたい」などの声もあった。ネコが家に入ることや、鳴き声、死んだネコの対処などに苦慮する記述もあった。
 市市民生活課は「住民の意見を聞き対応を考えるが、少なくともこれ以上、ネコが増えないようにする相談はしようと考えている」とした。
 青島のネコは、住民がPRする観光資源ではなく、2013年にインターネットやテレビで紹介されて突如人気となった。