日本の伝統音楽に親しんでもらおうと、三津厳島神社(愛媛県松山市神田町)の柳原宰宮司(58)ら3人が17日、松山市梅田町の三津浜小学校で雅楽を演奏し、6年生約45人がいにしえの音色に耳を傾けた。
狩衣と律烏帽子の伝統装束を身に着けた3人は、篳篥、笙、竜笛で雅楽の代表的な曲「越天楽」を奏でた。柳原永祥禰宜(30)は「約1300年前に、中国と朝鮮半島から伝わった音楽が合わさって雅楽ができた。世界最古のオーケストラといわれている」と解説した。
児童らは演奏にも挑戦。息を大きく吸って懸命に吹き込んだ。音が鳴ると「おおー」と歓声と拍手が起きた。神事で奏でる和琴の演奏もあった。