糸が切れたり革が破れたりした野球ボールを障害者が修繕し、再利用する「エコボール」活動が愛媛県新居浜市で始まった。県内では初めての取り組みで、同市萩生の就労継続支援A型事業所「プラネットワークス新居浜」(伊藤久門代表)がこのほど、再生した硬球約100球を新居浜西高校野球部に贈った。
 エコボール活動は障害者の就労支援を目指し、2009年に京都府でスタート。部活動などで使い込まれて古くなった硬球を、革を張り替えたり糸を縫い直したりして再利用する。新しいボールを買うと1球500~1000円かかるが、エコボールは50~100円。今回は試験的な取り組みとして無料で贈った。
 伊藤代表が新居浜東高野球部OBだったことから活動に参加。事業所を利用する車いすの障害者ら約20人が、1球当たり数時間から数日かけて丁寧に修繕してきた。