陽光桜、被災地に笑顔を 東温高生が苗木送付
「陽光桜が皆さんを笑顔にしてくれますように」―。東温高校(愛媛県東温市志津川)の商業科3年生のうちビジネス実習授業を受ける19人が9日、東日本大震災の被災地など県外8校に送る陽光桜の苗木を梱包(こんぽう)し、小さな木が根付き美しい花が咲くようにと願いを込めた。
陽光桜は東温市出身の故高岡正明さんが戦死した教え子を思い、鎮魂と世界平和を託して開発した品種。3年前に同校3年生が陽光桜の生まれた背景を学んだことを契機に、一昨年から被災地へプレゼントを続けている。
今年は、日ごろ交流のある高校も含め宮城、北海道、山形、高知の高校へ計26本を送る。購入費には全国商い甲子園で準優勝した賞金を充てた。9日は、約1.2メートルの苗木が折れないように竹を当て、ビニールで包んだ。手紙を同封してしっかり梱包用紙で覆うと、「大きく育ちますように」とメッセージを書き込んだ。