陶人形などで山頭火の世界表現 萬翠荘で作品展
愛媛ゆかりの俳人、種田山頭火が詠んだ情景を、陶人形と背景画、句碑を組み合わせて表現している創作家一色昇二さん(65)=西条市飯岡=の作品展が6日、愛媛県松山市一番町3丁目の萬翠荘で始まった。18日まで。
もともと俳句に関しては素人だった一色さんだが、25年ほど前に山頭火の句の世界観に引き込まれ創作を始めた。
今回は新作25点を展示。山頭火や農作業をする人々などをかたどった高さ10センチほどの陶人形は、信楽の土味が魅力。見る人に想像を膨らませてほしいとの思いから、あえて表情はつけていない。背景画はこれまで和紙を板に貼り付けていたが、今回からはスギの板に直接描き、木目を生かしてより素朴に仕上げた。