愛媛県西条市教育委員会は7日、2016年3月末に閉園した同市三芳の市立燧洋(すいよう)幼稚園の解体工事で12月に、清掃していない浄化槽内の汚水を農業用水路に流すなど不適切な処分をしていたと発表した。約1カ月分の汚水があったとみられる。
 市教委によると、16年4~6月の間に浄化槽管理業者から市教委西部分室に浄化槽の最終清掃について問い合わせがあったが対応を失念した。12月中旬、解体業者が浄化槽内の水を排水ポンプで水路に流し、槽の底に穴を開けて園敷地内に埋めた。下旬に浄化槽管理業者が最終清掃前に処分されたことに気づいた。
 発覚から約2カ月後の17年2月、市教委は水路や浄化槽周辺の土壌などを検査、大腸菌は基準値以下で影響はないとしている。