愛媛県西条市内で見られる野鳥の写真展が同市明屋敷の五百亀(いおき)記念館で、7月5日まで開かれている。
 撮影したのは野鳥の会東予地区連絡会長の十亀茂樹さん(77)=同市飯岡。市職員だった約30年前、住民らに野鳥の生態を質問されたが、答えられなかったことからバードウオッチングを始めた。鳥を追って世界中を飛び回り、撮影した鳥は千種類を超える。
 十亀さんによると、市内では約280種を見られるが、近年は環境の変化により干潟で貝を食べる鳥や猛禽(もうきん)類が減少しているという。西条は干潟から西日本最高峰の石鎚山まで多様な環境があるとし、「写真を見て少しでも環境保全を考えてくれれば」と期待する。