郷亜里砂選手の父・季良さん「思い切り抱きしめたい」 現地で応援
平昌冬季五輪のスピードスケート女子500メートルが18日行われ、2014年から愛媛を拠点にする郷亜里砂選手(愛媛県競技力向上対策本部、イヨテツスピードクラブ)が8位入賞を果たした。県内や現地で声援を送った関係者は、最高峰の舞台で披露した力強い滑りをたたえた。
郷亜里砂選手は粘り強く氷上を駆け抜けた。同組でこの日一番の歓声を受ける地元韓国のスター李相花選手に最後まで食らいついた。大学時代の恩師や愛媛県職員も駆け付けた会場で、父季良さん(58)は「いろいろな方に支えられた。感謝の気持ちでいっぱい」と涙をぬぐった。
周囲の期待を力に変え、夢舞台にたどり着いた。山梨学院大1年の時に出場したインカレでは、体調を崩しながらも「チームのために」とリレーに出場、総合優勝に貢献した。同大スケート部の川上隆史監督は「みんなのために頑張る子。自然と応援したくなる」と語る。
初めての五輪でメダルには届かず「本人は少し悔しそうな表情に見えた」と季良さん。それでも「十分に感動させてもらった。お疲れさまという気持ち。きょうは思い切り抱きしめてあげたい」。