中東の過激派「イスラム国」と名乗るグループによる邦人人質事件で、愛媛県内に住むイスラム教徒は28日、人質の後藤健二さんの早期解放を願い、過激派の思想と信仰全体を同一視しないよう訴えた。
松山イスラム文化センター(約120人、アクマド・タウフイク代表)が運営する松山市平和通2丁目の礼拝所。午後6時ごろ、メンバーが一人また一人と顔を見せ、8人が聖地メッカに向け礼拝を始めた。祈りをささげ終わった後、痛めている胸の内を語った。
「申し訳ない気持ちだ」。エジプト出身の愛媛大大学院生アブデラズイズ・ラマダンさん(27)は声を落とす。