愛媛県上島町岩城の歴史を、旧石器時代―中世の石器や土器など約80点の遺物でたどる展示会が、町岩城総合支所で開かれている。町教育委員会によると、岩城の出土品を整理しまとめて展示するのは初めてで、「岩城の歴史を再認識してほしい」と話している。3月27日まで。
 町教委は2017年までの予定で遺跡分布調査を行っており、13年度と14年度は旧岩城村域(岩城島、津波島、赤穂根島)で約40カ所の埋蔵文化財包蔵地を確認。展示会では、調査成果と地元の住民らが過去に採集した遺物を紹介している。
 津波島と伯方島の間にある伯方瀬戸の海底からは、30万~2万年前のナウマンゾウの化石が多く見つかっている。瀬戸内海が陸地だったことを裏付ける資料で、子どものナウマンゾウのあごや牙などが並ぶ。