道後温泉椿の湯別館、飛鳥の歴史感演出を 松山でシンポ
道後温泉「椿の湯」別館をテーマにしたシンポジウムが17日、愛媛県松山市道後公園の子規記念博物館であり、地元関係者ら約70人が新たな別館がもたらす道後の未来を考えた。
「道後温泉誇れるまちづくり推進協議会」(宮崎光彦会長)の主催。椿の湯別館は松山市が2017年愛媛国体までの完成を目指している。道後温泉に聖徳太子や斉明天皇らが訪れたとされる歴史にちなみ、別館は飛鳥時代の要素を盛り込むことが基本計画で示されている。
奈良芸術短期大の前園実知雄教授(考古学・東温市在住)との対談で、宮崎会長が「女性皇族来湯の物語を軸に歴史感を演出し、本館に匹敵するものにしたい」と決意。入浴時に貴族らが着用していた湯帷子(ゆかたびら)の導入など、別館完成後のアイデアも紹介した。