愛媛県の道後温泉旅館協同組合加盟の旅館・ホテルに宿泊した2014年度の外国人旅行者数が12月末時点で1万4607人に上り、3カ月を残して過去最高を更新したことが26日、組合の集計で分かった。増加は10年度から5年連続。円安などを背景に日本を訪れる外国人が増える中、道後でも台湾などアジアや欧州からの旅行者の伸びが顕著になっている。
 組合の外国人宿泊者は集計を始めた06年度から12年度まで4000~8000人台で推移していたが、13年度に1万4165人と初めて1万人を突破した。
 14年度の増加要因について組合は、道後温泉本館改築120周年の記念芸術祭「道後オンセナート2014」や、本館がミシュランから三つ星評価を得ていることなど、情報発信の機会が多くなったためとみている。