道後温泉本館(愛媛県松山市道後湯之町)の改築120周年記念芸術祭「道後オンセナート2014」のフィナーレイベント「道後オンセナイト」が5日夜、始まった。本館や周辺に配した発光ダイオード(LED)照明が冬の温泉街を鮮やかに彩り、観光客らを楽しませている。25日まで。
 国内外で光を用いた作品を手掛ける高橋匡太さん(44)が、大還暦を迎えた本館をLED照明で「お色直し」。約100個のちょうちんや障子が、ギヤマンガラスをイメージした赤や薄紫などに次々と色を変え、見物客から歓声が上がった。
 周辺の街路樹は、LEDを果樹栽培用の袋で包んだ「ひかりの実」で装飾。地元の道後、湯築両小学校や道後保育園の子どもたちが袋に描いた、約1200個の笑顔が輝いた。