過労死などの防止対策を推進するシンポジウムが10日、愛媛県松山市であった。過労死弁護団全国連絡会議代表幹事の松丸正弁護士は講演で「労働時間の実態がどのように把握されているか、自分の職場を見直すことが大切」と呼び掛けた。
 松丸弁護士は、工場や行政機関などでの過労死について解説。過重労働を指摘し「命や心を損なっていないか。明日はわが身として職場全体の問題だと考えてほしい」と訴えた。
 さらに持ち帰り残業を労働時間に含める必要性を指摘。過労死を生み出すのは労働現場で、個人の性格などは無関係とした。