高知県宿毛市と愛媛県愛南町、同町と宇和島市津島町を結ぶ遍路道を歩くイベント「トレッキング・ザ・空海あいなん」が29日始まり、初日は町内外の約200人が高知と愛媛県境の難所松尾峠を越える10キロコースなどに挑んだ。
 遍路道を活用して家族、仲間、地域の触れ合いを深め、接待の心を育んでもらおうと、町や実行委員会が毎年2日間にわたって実施している。
 参加者は午前9時半、暖かい日差しを浴びながら宿毛市の宿毛球場を順次出発。前日の雨で山道は滑りやすい状態だったが、一本松地区の住民グループから参加者全員に贈られた手作りのつえを頼りに、標高300メートルの松尾峠を目指した。