松山市文京町の愛媛大で25日、法文学部付属「四国遍路・世界の巡礼研究センター」の開所式、記念講演会があり、市民や県内外の研究者ら約300人が、遍路研究の新たなスタートに立ち会った。
 今月1日に発足したセンターは、2000年に同大教員らが設立した「四国遍路と世界の巡礼研究会」が前身。歴史学、社会学、観光学などの教員25人で構成している。
 式に先立ち、大橋裕一学長、西村勝志法文学部長、寺内浩センター長が、法文学部本館玄関横にセンターの看板を掲げた。
 開所式では、大橋学長が「四国遍路に対する社会の関心に応え、かつ世界遺産登録を推進していくためには、国際的な視点から存在意義を解明することが必要。センターが四国遍路を世界に発信し、関心を四国に向けてもらう原動力になることを期待したい」と祝辞を述べた。