遊休地、地域力で復興 NPOが多機能農園を整備
遊休農地を福祉や防災に生かそうと、東日本大震災の愛媛県内避難者らでつくるNPO法人「えひめ311」が松山市古川南3丁目に多機能農園を整備し、関係者約20人が2日、開園式を行って本格的な活動をスタートさせた。
農地は地元農家から借り受けた約36アール。えひめ311は、市内のNPO法人や特別養護老人ホームなどと連携し、農業を通して障害者や高齢者の就労支援、生きがいづくりに取り組む。福祉施設利用者と住民の関係を深め、災害時の助け合いにも生かす。防災教室なども行う方針。
2016年度まで国の交付金を活用しながら、農産物の出荷などで自立運営できるモデルづくりを目指す。
開園式には、障害者の就労支援に取り組む多機能型事業所「あぐり塾」(北斎院町)の利用者らが参加し、タマネギの苗を植えた。