造船受注3年ぶり減 県内14年度は95隻・255万トン
四国運輸局が16日発表した2014年度の造船事情によると、愛媛県内の新造船の建造許可実績(受注量)は95隻(前年度比3.1%減)、総トン数255万トン(11.9%減)だった。いずれも3年ぶりに減少したが、円安基調で経営環境が改善し、比較的堅調に推移したとみている。
統計対象は2500トン以上または長さ90メートル以上の大型船舶。造船所は愛媛13、香川4、徳島と高知が各1カ所。愛媛の全国シェアは隻数で22.7%、総トン数で18.3%だった。
四国全体の建造許可実績は136隻(4.2%減)、410万トン(8.5%減)。全国シェアは隻数で32.5%、総トン数で29.4%。総船価は前年度並みの4332億円。
運輸局船舶産業課によると、上半期は優れた省エネ技術や円高是正による価格競争力の回復に加え、国際海事機関(IMO)の騒音規制適用前の駆け込み需要が受注を押し上げたが、下半期は反動で減速した。