通勤職員らの自転車ヘルメット着用を「宣言」 愛媛県
隗(かい)より始めよ―。愛媛県は19日、「県職員の自転車乗用ヘルメット着用宣言」を発表した。ヘルメット着用を「励行事項」とする県条例が2013年7月に施行されたが、十分に浸透していないと分析。率先して着用することで、県民への啓発につなげたい考えだ。
県消防防災安全課によると、県職員を対象に実施したアンケートで、回答した約1300人の自転車利用者のうち、ヘルメットの着用率は11.5%にとどまったという。
県民の模範となるべき県職員として、10日の県庁部局長会議で宣言を採択。「ヘルメットの着用は交通ルールを守り、自らの命を守る心掛けの証しで、交通安全の原点」とし、自転車の安全利用の促進を図っている。
会見で県の岡田清隆県民環境部長は「県職員がヘルメットをかぶってさっそうと通勤しているのを見て、県民にも広がってほしい」と期待を込めた。