愛媛県宇和島市陸地部と沖合の九島を結ぶ「九島大橋」(全長468メートル)の橋桁架設工事が7日、宇和海海上で始まった。長さ100メートルを超える三つの橋桁ブロックを3日間に分けて設置する予定。迫力の大規模作業を一目見ようと、多くの市民が現場を訪れた。
 九島大橋は、島民の利便性向上や行政サービスの格差解消を目的に同市坂下津と九島の蛤を結ぶ。市が県に委託して2013年6月に本格着工。16年3月の完成を目指している。総事業費は約85億円。
 7日は早朝から作業が始まり、大型クレーン船で坂下津側の橋桁ブロック(長さ約173メートル、重さ約1000トン)をつり上げた。現場付近に到着後は、2時間以上の時間をかけて設置済みの橋台に着底。慎重に進められる作業を、関係者や市民が両岸から見守った。