愛媛県西条市明屋敷の西条郷土博物館で3日、結晶鉱石「輝安(きあん)鉱」の国内最大級の産地だった市之川鉱山(同市市之川)を紹介する展示「市之川鉱山とその時代」が始まった。30日まで。
地元の市之川公民館に残っている大正初期の写真25点や掘削道具6点などがずらり。坑口でトロッコを前にポーズを取る坑内員や、鉱山にあった発電所などの写真から往時の活気がうかがえ、個人や公民館が所有する約30点の輝安鉱の原石が輝きを放っている。
19日午後2時からは同公民館の渡辺博毅館長による郷土史講座があり、鉱山の歴史や地質などを約2時間解説する。