先週末からの厳しい冷え込みにより、皿ケ嶺連峰県立自然公園にある白猪の滝(愛媛県東温市河之内)は大部分が氷結。高さ96メートルから流れ落ちる水がつららとなり、美しく輝いている。10日は県内各地から写真愛好家などが訪れ、大自然が生み出した氷の芸術を楽しんだ。
 松山地方気象台によると、10日午前の県内の最低気温は久万が氷点下2・7度、松山が2・5度など平年並み。前日までと比べ寒さが少し緩んだものの、地面に雪が残る白猪の滝周辺では時折冷たい風が吹きつけ、訪れた人たちは白い息を吐きながら、夢中でカメラのシャッターを切っていた。
 愛南町広見の自営業沖野利文さん(55)は「ベストタイミングで来ることができた。凍った姿は想像以上に美しい」と満足そうだった。