足湯を楽しみながら、まちづくりについて意見を交わす「八幡浜のミライをかたる足湯会議」が8日、愛媛県八幡浜市内で唯一営業をしている老舗銭湯「大正湯」(大正町)であった。あったかい湯船に足を入れた市内外の20人が話し始めると、次々とアイデアがわき起こっていた。
 大正時代から約100年にわたって市民を癒やしてきた大正湯の魅力を知ってもらおうと、NPO法人「八幡浜元気プロジェクト」(浜田規史代表理事)が企画した。歴史を感じさせる板張りの脱衣所ではだしになった参加者は、早速浴場へ。この日ばかりは男湯・女湯の区別なく、自由に語り合った。
 まずは映画館やスケート場、ダンスホールなど、かつて市内にあった「遊び場」の思い出話を参加者同士で披露。次第に議論は熱を帯び、今後のまちづくりの方向性として「大正湯のような場所を大切にした方がいい」と今ある施設を活用した街の魅力づくりが提案されていた。