愛媛県松山市内で能楽を習う子どもたちの発表会が30日、松山城天守閣であり、未就学児から高校生までの約50人が稽古してきた謡や舞を優雅に披露した。
「松山こども能楽クラブ」実行委員会が主催し7回目。はかま姿の子どもたちは、金びょうぶの前で「老松」や「鶴亀」などの演目を披露。真剣な表情で扇子を手に舞い、見事に演じきると保護者や観光客ら約130人から大きな拍手を浴びた。
子どもたちに能楽を指導しているシテ方観世流の藤井丈雄師範(39)=神戸市=は「緊張と楽しさの程よいバランスが取れていて、やる気が伝わってきた」と目を細めた。