愛媛県宇和島市天赦公園の国指定名勝「天赦園」で、ハナショウブが見頃を迎えている。濃紫やピンク、白のあでやかな約1万本が園内を彩り、訪れた人を楽しませている。
 同園のハナショウブは宇和島藩9代藩主伊達宗徳が1897年ごろ、岡山、佐賀、熊本の各旧藩邸の庭から集めたとされる純日本種で、宗徳遺愛の花とされる。約1.5メートルのすらりとした背丈が特徴。園によると、今年は例年並みの15日ごろ咲き始めた。現在は八分咲きで、6月中旬まで楽しめるという。